クリスマスローズの育て方

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Papier Blanche "deux"
パピエ ブランシュ ドゥ

ダブルでありながら、大きなネクタリーがある"deux"シリーズ

基本の育て方

置き場所

秋~春の生育期は日当たりの良い場所に置きます。
梅雨時期から最高気温が30℃以下になる秋口までは、遮光シートやよしず等を使って夏越しさせて下さい。

肥料

10月頃、暑さが収まったら施肥を始めます。年を越して開花が終わる頃には施肥をストップして、夏越しの準備を始めます。
夏季は無肥料で夏越しをさせます。

用土

水はけの良い用土を選びます。例)赤玉5:鹿沼土3:ベラボン1:軽石1等。
元肥入りの花郷園オリジナル用土 をぜひご利用ください。

水やり

用土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るのを確認するまで、たっぷりと水やりを。
夏季の日中の水やりは根を傷めるため、早朝、または涼しい時間帯に行います。
冬季は早朝を避け、暖かい午前中に水やりをして下さい。

植え替え

根が張ってきたら、二回りほど大きな鉢へ植え替えます。
クリスマスローズの根は下に長く伸びるため、縦長の深い鉢が適しています。
根のボリュームに対し極端に大きい鉢ですと、用土が過湿になりトラブルが起きやすくなります。

冬季に購入された開花株は、少し気温が緩んだ3月頃に植え付け、植え替えをお勧めします。
春のお彼岸まで生育をしますので、それまでであれば植え替え可能です。

植え替え後の用土の凍結にはご注意を。
翌日の最低気温のチェックを必ずしてから植え替えをして下さい。

花郷園オリジナル7号プラスチック角鉢クリスマスローズ専用陶器鉢をぜひご利用下さい。

育て方のポイント

梅雨から残暑まで高温多湿の日本。いかに涼しく、避暑地の気候に少しでも近い環境を作るかが重要です。

植物が芽吹く季節といえば春ですが、クリスマスローズの生育のスタートは秋です。
成長期は、秋のお彼岸~冬季~春のお彼岸。
この期間は十分に日光を当て成長を促します。

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季節ごとの管理のポイント【春】

品種によりますが、ハイブリッド(クリスマスローズ交配種)はひな祭りの頃が生育の最盛期。
2・3月が一番の花の見ごろです。

4月中旬から花の色が退色し始め、種子のさやが膨らんできます。 花茎を早めに切ると、翌年も花が咲きやすくなります。

購入株は3月中旬から4月上旬に植え替え、または地植えにします。
この時期は灰色カビ病、立ち枯れ病などが発生しやすいので、風通しよく管理します。
病害に感染した場合、病気になった部分を取り除き、治療剤を使用することで進行を抑えます。
(トップジン水和剤などで防除に努める)

新芽の柔らかい部分にアブラムシが発生することがあります。
アブラムシはモザイク病を媒介したり、すす病を招くこともある為、 早めにアブラムシ用の殺虫剤を散布すると良いでしょう。

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Papier Green "deux"
パピエ グリーン ドゥ

ダブルでありながら、さらにネクタリーのある"deux"シリーズ

季節ごとの管理のポイント【夏】

直射日光があまり当たらない日陰で、極力涼しい場所に置きます。遮光シートを張って置き場所を作るのもいいでしょう。
(クリスマスローズは順応性があるため、強い日射しの下で栽培できることもあります)

水遣りは早朝、または夕方以降にして下さい。
(昼間は夏の暑さで根を傷める為。そしてなんと言ってもご自身の熱中症に要注意・・)

6月下旬から9月下旬(暖地基準)までは半休眠期に当たる為、肥料は与えません。
植え替えも秋まで待ちましょう。

高温で風があまり通らない環境ですとハダニが発生しやすいです。 ハダニは水を嫌うため、水やりの際に葉裏にもしっかり散水しましょう。

過湿により軟腐病が発生しやすくなる時期でもあります。
軟腐病は水で媒介するので、他の株と隔離し、細菌病に適用のある農薬で消毒をします。

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季節ごとの管理のポイント【秋】

秋のお彼岸頃がクリスマスローズの生育スタート時期です。

10月より施肥を行います。固形肥料又は有機肥料を使用します。

必要に応じて植え替え、株分けを行うと良いでしょう。 元肥入りクリスマスローズ専用用土がおすすめです。

春同様、灰色カビ病に気を付けます。

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季節ごとの管理のポイント【冬】

それまで光合成をした葉は、傷み、横に倒れてきます。
古く固い葉は花芽を覆い成長を妨げる為、横に広がった葉は地際から5~6cmのところでカットし取り除きます(古葉取り)。
12月初旬ごろから花芽がつき始めますが、古葉を取ることにより、花芽の成長が促されます。

花茎が倒れてしまっても大丈夫!

耐寒性のあるクリスマスローズですが、氷点下の寒さに当たると土が凍り、花茎が倒れることがあります。
でも、大丈夫!

2、3日戻らないことがあっても根は生きていますので、活力剤や水は施さず、寒風に当てずに静観しましょう。
1週間もすれば問題なく復活しますよ。

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寒さ・積雪により茎が倒れ、戻らなくなった株

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寒さが緩み、復活した株

クリスマスローズの大敵!ブラックデスを防ぐために。

花郷園でも使用している刃物類の消毒液【ビストロン-10】

植物のウイルス病の感染・広がりを防ぎます。
古葉切りや株分け、花や葉を切る時に使用するハサミの消毒におすすめ。(植物に散布する殺菌剤とは異なります)
花郷園のオンラインストアでも販売しております。

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